施工例ブログ

  • 2018.07.04

    千葉県市川市 N邸 BESSの庭

    BESSの家の庭。ナチュラルな外観に雑木が映えて・・。芝生の広場が遊び場です。

    男性的な建物に、女性の繊細な感性を庭として添えることで柔らかさがうまれます。

     


     

    After 三か月経過



    Before

     

    千葉県市川市N邸の庭造りから三か月が経過しました。

    依頼頂き「BESSの家」の庭と外構をさせて頂きました。

    N様のお父様には、以前に自邸のお庭造りをさせて頂き、長女様のお庭に続き、今回は次女様のお家のお庭をご依頼頂きました。

    それぞれにお父様のプレゼントという事で、折々に当店ともとっても素敵なご縁を頂いています。

    実は施工は7月で気候的にも大変に過酷で、土壌も良いものとは言えないことで苦労しましたが、3か月という短い期間にも関わらず豊かな「女性が楽しむ小さな庭」に変化していました。




    お父様のご希望の樹木が「桂」で、実はこの木は繊細な樹形のものが少なく、東北の生産者さんと色々と探しまわりました。

    さんざ探して、諦めていた所が、担当者さんが「あ、そういえば自分用に一本確保していました」と・・。

    桂を育てている農家さんで、すごく綺麗だったので自分の庭に植えたくなったとのこと。

    それならば間違いないし、譲ってくださるというので早速に車で向かいました。

    近づくにつれ、なんだか煙臭く、煙が黙々と立っている。

    運転していた担当者さんが「あー切っちゃった」と大声を上げました。

    見るとほとんどの桂が切られて燃やされていました。

    聞くと、最近では桂は人気が無く、違うものを育てるために伐採して、今朝から燃やしていると・・。

    なかには立ったまま燃やされているものもあって、炭化して炎が燻っていました。

    絶望的な気持ちで立ち尽くしていると、その中に一本燃やされずに立っている木がある。

    そう、その木だけ取り置き用のテープを付けていたために伐採されなかったのでした。

    きっと、その担当者さんの目に留まらなかったら間違いなく切られていた。

    不思議なタイミングとご縁で結ばれたその木は、確かに気品があり繊細で、プロが自分用に欲しがるのも無理ないと思わせる雰囲気がありました。

    最初に道路側に植える予定だったその木は、メインツリーとして、常に室内から目に映る特等席に植えさせて頂きました。





    このように庭造りでは日々不思議なご縁や必然により成り立っていると思い知ります。

    特に造園家は、常にパイプ役として樹木と施主様を繋がなくてはいけない。

    その為には、自らの我を滅して、奇を衒わないように心がける必要があります。

    特にお父様から娘さんへの愛情が素直に伝わるように、作意を消すことが大事でした。

    その為には、素晴らしい樹木と草花の力を借りなくては成り立たない。

    人間の愛情や優しさにだけ、植物は同調し響きあい、奏であうのかもしれません。